第2回教員レビュー

日時:2011/06/18(土)
場所:ならまちセンター

参加者
県大、芸大、工大、近大、摂南、奈女

題目
・キャンプ場班
・あきつのの森班
・木匠館班
・総評

1.キャンプ場班

<プレゼンテーション>
・方向
 ・初代ちょいちょいの建て替えを行う。
 ・材が腐食しているなど傷みがひどく危険なためキャンプ場の人からも改修の要望があった。
 ・土台から建て替える予定。
 ・「わいわい」「ひょいひょい」に関しても痛みがあるので大規模な改修は今年は行えないが、なんらかの対策はとりたいと考えている。

・新ちょいちょいについて
 ・小さい子供の遊び場になるような木ベルにする。
 ・低層で、これまでのちょいちょいに平面な波を足して少しアレンジを加えた。
 ・多様な傾斜があり、大きな傾斜は子供の遊び場となり、小さな傾斜は寝転がったり、本を読んだりできるものにし、用途が広がる工夫をした
 ・低いところは600、高いところは900、土台は太い材、デッキは細い材で作る予定。
 ・太い材の幅は160ぐらい。

・材の確保
 ・キャンプ場裏の材、またプレ木で材の切り出しをし、キャンプ場で保管する。

<講評>
・改修という選択はOKだが、案に関して、もう少しちょいちょいとの変化がほしい。
 同じようなものではつまらない。
・今年らしさをもっと出すべき。
・現ちょいちょいのもつ問題点の解決策をもっと取り入れたほうが良い。
・表層は傷みやすいので表層材だけ取り換えればメンテナンスができる構造にするなど。
・新ちょいちょいが現ちょいちょいと同じような腐食の仕方をするのは良くない。
・今の土台でも真ん中のほうは使える材があるので残しておいたほうが良いのでは?
・木匠館に戻すなど、捨てるのはNG。
・わいわい、ひょいひょいの改修という案は良いがそのまま作り直すのは避けてほしい。
・周辺、全体のつながりは?
・物を変えないなら構築物以外の物を作ればいい、改善の余地があるなら「写し」はしないでほしい。

2.あきつのの森班

<プレゼンテーション>
・方向
 ・さくら保護。
 ・年に一度メンテナンスできるような作りにし、また人が桜に近づけれないような工夫を施す。
 ・桜を守る範囲、人の導線を決め、2つ合わせた空間に沿って制作物を作る。

・手すり
 ・ガードレールの高さ(80cm)から1本目、2本目、三本目から10cmずつ高さを下げて流れを生む。
 ・もう一つは橋の高さから下げていっている。

<講評>
・シンプルになって良いが、構造に心配が。
・今のコネクションではもたないと思う。
・材と材の出合いをどう処理するか、つなげ方のアイディアがほしい。
・ベンチが出てくる以外のシーズンも人がよく来るので、自分たちが手すりを作るつもりでも腰掛けようとしたり、材の下をくぐろうとしたりしるので座っても収まりのいい形に。
・棒がおいてあるだけでも領域設定になる。
・人の行動を思い込まないように。みんながこう動くとは限らない。
・手すりの土台のT字がきれいでない。
・手すりに傾斜をつけたいのであれば、下げるなら下げる、連続させるなら連続させる。
・構造を考えないと横倒れしてしまう。
・一部は木ではなく紐で領域設定をしてもいいのでは。

3.木匠館班

●花壇の改修

<プレゼンテーション>
・方向
 ・雑草の生えにくいベンチを作る。(入り口から食堂付近まで)
 ・栄養吸収をしやすいミントなどを植える。
 ・小口を見せるように並べる。
 ・木の見え方が要所によって変わるようにする。

<講評>
・少し緑を残す方向性でもいいのではないか。
・木匠ベルトの取り外した材を使ってデッキを使ってもいいのでは。
・砂利をしく場所が多い。
・朝礼のときの待ち時間に座れるものを玄関前周辺にほしい。

●玄関の改修

<プレゼンテーション>
・方向
 ・乱雑に物があるので整理して、いらないものは捨てる。
 ・ミーティング、待ち合わせ場所としても使える機能を。
 ・靴箱、収納スペースの確保

<講評>
・材料庫、道具部屋の改修も必要。
・靴は椅子の下に片付けるぐらいのほうがいい。
・倉庫の材を使ったり、製材を使っても良い。
・いろんな種類の材があってもいい。

●階段の改修

<プレゼンテーション>
・方向
 ・表面から長めの材をけたにビスを打って音を軽減する。

<講評>
・真ん中だけビスを入れるだけだと端がガタガタ。
・押さえつけるだけでは沈んでいく恐れがあるので、できるだけ中からのメンテが必要。
・端は角材を使うべき。場合によっては全部角材でもいい。

4.総評

・大体の方向性は決まってひとまず良かった
・細かいつめ(設計図、サマースクール中のスケジュール表)は作業を要するので段取りをしっかりする
・ボルトばかりよりかませたり、工夫してきれいに仕上げてほしい
・材と材の出会うところに美しさが出るような建築学科ならではの方法を考えてほしい
・これからは原寸図で考える

記:滋賀県立大学 馬淵 好司