第1回教員レビュー
日時：2011/06/04(土)
場所：京都ひとまち交流館
参加者
県大、芸大、工大、近大、摂南、奈女
題目
・あきつのの森班
・木匠館班
・キャンプ場班
・総評
1.あきつのの森班
＜プレゼンテーション＞
＊大阪芸大
・春は桜、夏は親子で楽しめる空間に
・ネガティブな距離を無くし桜と適切な距離を保てるように滝に流れが向くようにベンチを設置
・コンクリートをうつといった、基礎はしない
・メンテナンスを1年に1回できるようにする
・制作物は移動可能にする
・今年の材は太い材が多いので太い材を積極的に使う
・人と桜とのネガティブな距離は、桜の根に負担になり桜が腐食してしまう要因にもなる
・それを防ぐために桜の周りに柵を設け人が入ってこないようにする
・三角ブロックを設置し自立させる
・デッキは狭いところには作らず広がっているところに設置するようにする
＊近大
・木れんがと飛び石を配置。花の造形ホールを波状にして滝までの流れを
・接続部、デッキ部分は砂利の上に木れんがをのせる
＜講評＞
・ベンチは何人座れるぐらいの大きさにするのか、三角形の形にして座りにくくないか？
・桜がメインであるにもかかわらず、装飾がごちゃごちゃしていて桜が目立たないので、もっと桜を引き立たせる作品に
・しだれ桜を座って真上を見上げるよりも幹と葉や花、桜全体を見れたほうがいいのでは？そのためには桜の下に制作物を作るより少し離れたところからみれるほうがいい。
・制作場所の特徴を整理し、自動販売機や洗面所がそばにあり、駐車場からのアプローチをして作品場所の奥にはもっと多くの桜があり、滝などもある。
また湿気も多く腐りやすい可能性があることも頭に入れて、制作場所の特徴を整理する
・飛び石に木レンガでは接地が不安定。老人・子供も利用するのでつまづいたりしないのか、怪我をしないのか心配
・座ることによって何が起こるのか？
・柵という合理的な考え方ではなく、何もない状態で動線を防ぐ
2.木匠館班
＜プレゼンテーション＞
・村からのリクエストを中心に行う
・雑草が多いので手入れが必要→草が生えない仕組みを作る方向
・座れるように木材にくぼみをつける
・クロージングパーティーで使うデッキの設置
・材加工のためのスペース確保
＜講評＞
・雑草を砂利でふたをするだけで本当にいいのか？除草剤を使うことで解決と言えるのか?
・植物を自分たちで何とかすることができるような案を考えるべき。
・花壇と言う狭い範囲で使う材が大きくては花や花壇を美しく見せることができない
・花壇を単に改修すると考えるのではなく、マスタープランを持って木匠館とフェンスがマッチしているのかを考えるべきで、そもそも木匠館を改修する優先順位は1番が花壇なのか？
玄関周辺の床材や食堂内などリピーターの話を参考に木匠館に何が必要なのかを考えるべき
・自主性の欠如
3.キャンプ場班
＜プレゼンテーション＞
木匠ベルトの完結と川を生かした制作
木匠ベルトの、直線で曲線を描く特徴を制作物にプランＡ〜Ｃを考案
＊プランＡ
・三角と四角積み上げ、ずらすことにより川へのつながりを意識
・登れる、かつ下が通り抜けられ、材の隙間から川が覗ける
＊プランＢ
・四角を積み上げ、ずらすことにより川へのつながりを意識隙間から自然が覗ける、らせんの流れ
＊プランＣ
・すいすいを受け継ぎ、かつ新たな形の考案
・上に向かって流れが消えるようにすることで木匠ベルトの完結を表す
・高さ2Mで入口からも終束を表現
・作ったものがキャンプサイドに隠れるものでは困る。ある程度高さが必要
＜講評＞
・３つの案を考えてどれがいいですかと教員レビューで出すのはどうなのか？
・1代目との関係は？1〜7代目と区別する意味は？キャンプ場を訪れた人からすれば1代目も7代目も変わりない
・作業が重すぎる気がするが、上手くいくのか？行為をサポートするぐらいが良い
・フラットの方が使用者にとって使いやすいのでは？
・初代に関しても放置では困る。キャンプ場入口すぐの初代木ベルの腐食は目に付く。
まず初代の改修作業をしなければならない
・自然に対して優しさ、共栄関係も考慮
・新しいものばかりに集中するのはNG。循環、状況をデザインし、視野を広くもつべき
・班内で真剣に討論しあうことが大切。問題を内側から解決していくように
・1代目を改修するにあたって村にある材の太さの確認
・太い材しかない場合、どうすれば細かなデッキができるのか考える
4.総評
・全体の敷地の中での制作場所の位置付けをする
・自然に対するやさしさをもつ
・創造力を働かせ、疑いの目で敷地調査をする
・ものをつくらない、しないというデザイン
・もっと会議でどこが良くて、どこが悪いのかの議論をすべき
＊次回教員レビュー 6/18 奈良まちセンター 13:30〜(2時間程度)
記：滋賀県立大 中安未来
